その痛み、歩き方が原因かも?「歩行」の大切さ
こんにちは!毎日元気に歩けていますか?
「歩く」という動作は、私たちの日常生活に欠かせない基本的な活動です。しかし、その「歩き方」について深く考えたことはありますか?
僕は2012年のクモ膜下出血以降、半身麻痺が残り歩行補助杖を使っています。その実感として「歩行」は天才的な動きのバランスと思っています。
在宅ワークのおかげで仕事はありますが筋力の衰えが甚だしく、最近はバランスを崩して転倒しそうになったりして怖いと思うことが多くなりました。
今は整形外科に2週間に1度通っています。
何気ない歩き方が、膝や腰の痛み、肩こりなど、身体の様々な不調に繋がっていることがあると理学療養師の方から教わりました。
「歩行」の重要性や、正しい歩行がもたらすメリット、そして歩行に問題を抱えたときに整形外科でどのようなサポートが受けられるのかについてお話ししたいと思います。
なぜ「歩行」がそんなに大切なの?
健康な歩行は、単に移動手段であるだけでなく、全身の健康を支える土台となります。
- 全身運動になる: 正しい歩行は、足腰だけでなく、体幹や腕も使う全身運動です。筋力維持や血行促進に繋がります。
- 関節への負担軽減: 正しいフォームで歩くことで、膝関節や股関節、腰椎などにかかる負担を分散し、痛みの予防や軽減に役立ちます。
- 生活の質の向上: スムーズに歩けることは、外出の機会を増やし、社会参加や趣味を楽しむなど、活動的な生活を送る上で非常に重要です。
逆に、悪い歩き方や歩行能力の低下は、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
- 膝、股関節、腰などの痛み
- 足の変形(外反母趾、扁平足など)
- 転倒リスクの増加
- 疲れやすさ、活動量の低下
あなたの歩き方は大丈夫ですか?
自分の歩き方を客観的に見るのは難しいかもしれませんが、以下のような点に注意してみましょう。
- 姿勢: 背筋は伸びていますか?猫背になっていたり、顎が前に出ていたりしませんか?
- 足の運び: かかとから着地し、足裏全体で体重を支え、つま先で地面を蹴り出す、というスムーズな体重移動ができていますか?すり足になっていませんか?
- 歩幅: 年齢や体力にもよりますが、適切な歩幅で歩けていますか?小刻みな歩行になっていませんか?
- 左右のバランス: 左右の足の運びや腕の振りが対称的ですか?どちらか一方に偏っていませんか?
ショーウィンドウに映る自分の姿を確認したり、家族や友人に歩き方を見てもらうのも良いでしょう。
理学療養師から「歩行」のサポートを得るには
「歩くと膝が痛い」「最近よくつまずく」「歩き方がおかしいと指摘された」など、歩行に関するお悩みがあれば、ぜひ一度整形外科にご相談ください。
整形外科では、以下のようなアプローチで歩行の問題に対応してくれます
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診察と評価:
- 問診で、いつからどのような症状があるのか、生活習慣などを詳しく伺います。
- 視診や触診で、関節の動きや変形、痛みの部位などを確認します。
実際に歩く様子を観察し、歩行の問題点を分析します(歩行分析)。- 必要に応じて、レントゲンやMRIなどの画像検査を行い、骨や関節の状態を詳しく調べます。
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治療:
- 保存療法:
- リハビリテーション: 理学療法士が中心となり、個々の状態に合わせた運動療法(筋力トレーニング、ストレッチ、バランストレーニングなど)や物理療法(温熱療法、電気療法など)を行います。正しい歩き方の指導も重要な柱です。
- 薬物療法: 痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤の内服薬や外用薬、注射などで症状を和らげます。
- 装具療法: サポーターや足底板(インソール)などを使用し、関節を保護したり、歩行を補助したりします。
- 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合や、変形が進行している場合などには、手術が検討されることもあります(例:人工関節置換術など)。
- 保存療法:
健康な歩行を維持するために
日常生活で以下の点を意識することも大切です。
- 自分に合った靴を選ぶ: クッション性があり、足にフィットする靴を選びましょう。ヒールの高い靴や底の薄すぎる靴は長時間の歩行には向きません。
- 適度な運動: ウォーキングはもちろん、水泳やサイクリングなど、関節に負担の少ない運動もおすすめです。
- 体重コントロール: 体重が増加すると、その分、膝や腰への負担も大きくなります。
「たかが歩き方」と軽視せず、日頃からご自身の歩行に関心を持ってみてください。そして、もし何か気になることや不安なことがあれば、早めに専門医である整形外科を受診することをおすすめします。
皆さんがいつまでも元気に、自分の足で歩き続けられるよう、私たち整形外科医がお手伝いできれば幸いです。
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